整備管理規程とは?
整備管理者は、運行管理者ほど存在感がない(?)ため、忘れてしまいがちですが、整備管理者は事業者から、、運行管理者と同じように権限を与えられた存在です。
道路運送車両法第50 条第2 項同条第1 項の規定により整備管理者を選任しなければならない者(以下「大型自動車
使用者等」という。)は、整備管理者に対し、その職務の執行に必要な権限を与えなけれ
ばならない。
そのため、整備管理者は、整備管理規程に基づいて、その職務を執行しなければいけないことになっているので、整備管理規程は事務所にキチンと保管しておかなければいけません。
そこで、今回は、整備管理規程について、紹介していきます。
1.最新版の整備管理規程はどこで手に入るの?
運行管理規程ほどではありませんが、整備管理規程も法律が変わるたびに、その内容が変わるので「巡回指導の通知」などが来たときには、最新版になっているのか、最終チェックしておきたいところです。
では、どこで手に入るのでしょうか?
じつは、各県トラック協会で手に入れることができます。
とくに「運行管理規程」と「整備管理規程」は、法律が変わっても、ひごろの業務に追われている事業所は、どこが変わったか気が付きにくいです。なので、自社で独自で作成するのもいいのですが、私はトラック協会作成の規程を活用することをおすすめします。
>のHP
2.整備管理規程をダウンロードしたら…
最新版の整備管理規程をダウンロードして終了というわけではありません。
自社が最新版の整備管理規程を使っていることを第三者にわかるようにしておかなければいけません。
そのためには…
@ 表紙に会社名と住所を記載する
A 営業所内に【組織体制図】(整備管理者や補助者は誰か?)を掲示してなければ、記載する。
B いつから使用するのか記載する
最低でもこれだけのことは記載しておかなければいけないので注意してくださいね^^
3.整備管理規程の欠点
整備管理規程をダウンロードするのはいいけれど、じつは欠点もあります。
それは…
紛失しやすいということ!
整備管理規程は、事務所に保管しておかなければいけない大事な書類です。
けれど、いざ行政監査や巡回指導で「整備管理規程を見せてください。」と担当の方から言われたとき、「あれ?どこに置いたか忘れた…!」とアタフタしてしまうのは、運送会社では、けっこうあるあるな事例です。
なので、紛失してしまわないように、整備管理規程は、”運行管理者・整備管理者の選任届出等の大事な書類”といっしょにファイルに保存しておくとまず間違いなく、紛失しないと思います。
せっかくダウンロードしたのに、どこに置いたか忘れてしまい、処分を受けてしまわないようにしてくださいね^^
4.整備管理者の補助者がいるときには必ず組織体制図に名前を書く
整備管理者の補助者を選任した場合は、国に届出する必要はないのですが、組織体制図に【補助者Aさん】というように明確にしておかなければいけません。
うっかり忘れて、日常点検の運行の可否を行い、日常点検記録簿に印鑑を押してしまうと…補助者が行ったとみなされず、運行の可否を行っていないものとして、処分を受けてしまう可能性があるので気をつけたいところです。
5.Q&A
差し替えを行った日付を記載してください^^